比売久波神社

比売久波神社(ひめくわじんじゃ)
奈良県磯城郡川西町

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この地は中世より、興福寺春日大社の荘園だった。
祭神は、久波御魂(くばみたま)神、天八千千(あまはちち)姫。
御神体は、地元では「桑の葉」と伝えられ、隣接する糸井神社と共に、この地域が古代より、蚕産・絹織物の生産に関わっていたよう。
境内社に、大国主神社(祭神は大物主命)、事代主神社(祭神は事代主命)、春日神社(祭神は天児屋根命)がある。
[神社案内板より]

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東に隣接する島の山古墳は、4世紀後半~5世紀初めに作られた古墳といわれています。

後円部に男性首長、前方部に陪葬として女性が埋葬されているそうです。

女性の方には琉球文化由来の祭祀用の特色ある貝製品が出土しています。
また大量の玉類がばらまかれるように出土しているとか。


熱帯の樹木であるガジュマルは
バラ目、クワ科、イチジク属

お釈迦様が悟りを得た、インドガジュマルは
イラクサ目、クワ科、イチジク属

肝心の桑の木は
バラ目、クワ科、クワ属


気になるのは
島の山古墳から、木の枝で編んだカゴが出土していること。
一番適しているのは、ガジュマルの枝ではないかな?

ただ、熱帯の木が、ここに自生できるかどうかは疑問。
いずれにしても、植物と縁の深い神社であることは間違いなさそうです。