知恩
考えてみれば至って当たり前なことなのに、知恩という言葉がある事を今日知りました。
知恩院のことは以前から知っているものの、それを深く考えた事がなかったのです。
これもお釈迦さまの教えだったのですね。
お釈迦さまは感謝について、【知恩】【感恩】【報恩】を説かれました。
【知恩】
恩とは他の人から与えられた恵み、いつくしみのこと、とあります。
知恩とはこれらの事に気づくことをいいます。
自分が他の人や自然、地球、宇宙から恵みやいつくしみを与えられて生きていることに気づくこと。
まず、知恩(自分が何かに支えられて生きていることに気づくこと)が最初ということになります。
これがないと始まらないということですね。
【感恩】
自分が支えられていることに気がついたときに、(あぁ、ありがたいなぁ)と感じることが感恩です。
これを感じている時の心境はいかがですか?
私は幸福感でいっぱいになります。
例え、さっきまでヘソを曲げていても、素直に反応する側から幸せな気分でほっこりしてきます。
【報恩】
ありがたいなぁと感謝の気持ちになると、(自分を支えてくれた人の為に頑張ろう)という気持ちになります。これが報恩です。
恩に報いる人は幸せになります。
報恩は幸せの種まきです。
こうやって改めて見ていると、若かった頃の心境を思い出します。
割とバイタリティのある方でしたが、無意識のうちにこの報恩の心で生きていた気がします。
近年の事を思うと、報恩がどこへ向かっていたか、とか、ちゃんと伝わっていたかな?とか、色んな心配事を引き連れて純粋さが薄れていたような気もします。
ただただ、自分を支えてくれた人の為に頑張ろう!という気持ちが大切なのですね。
感謝のこころの動き、こうやって手に取れるように説かれた、お釈迦さまってやっぱり偉大です。
今こうして知れたことに感謝しています。